小学生の頃から文通をしていた話。


私は小学生の頃、親の仕事の都合で2回引っ越しをしました。


手紙を書くのが楽しかった。

引っ越しにともない通っていた小学校も転校となり、仲良く遊んでいたお友達とも離れてしまうことになりました。

当時は携帯電話やメールがなかったため、何人かのお友達と文通を始めました。

毎週のように手紙を送ってきてくれる子もいて、学校から帰ったときにポストを開けるのが毎日楽しみだったのをよく覚えています。


その中でも特に気が合った2人のお友達とはずっと文通を続けて、中学生になってからもお互いの学校での様子を報告し合ったり、プリクラを手紙と一緒に入れて交換したり、今日はどんな便箋にしようかなとか、ペンの色を新しいものに変えてみようかなとか、飽きることなく楽しみながら手紙を書き続けていました。


高校生から大学生の頃にかけて携帯電話でメールを送るのが一般的になると、だんだんと手紙を書く回数は減ってしまいましたが、それでも年に一度の年賀状は欠かさずに送り合っていました。


大人になってからもつながっている。

文通を始めてから15年以上経っても、未だにつながりがあります。

結婚式にも出席してもらったり、一緒に料理教室に通ったり、遠方まで遊びに行ったり。

大人になってあらためて、長い年月が経っても変わらずに仲良しでいてくれるお友達ってすばらしいなと感じました。


自分が結婚式をあげたとき、出席してくれた方全員(約130名)に手紙を書いたのですが(メッセージカードのようなものではなく、一人一人に便箋1枚分の手紙を書きました。)小学生の頃からずっと文通をしていたからこそ「手紙を書く」ということに慣れているのかもしれません。


今はLINEやSNSを使っていつでも気軽に連絡が取り合える時代ですが、ときどき、自分の手で手紙を書いてみるのもいいな、と思います。

心を込めて文章を書くことで、手紙を送る相手の大切さや、感謝の気持ちを再確認することができるのではないでしょうか。